真珠の様な

チャレンジ精神なんだぜ・・！

（言えない、言えない言えない、知らない）


顔が熱い。
唇が震える。

両手を頬に当てると、ひやりとしていた自らの手が心地よい。
それでも動悸が収まらず、その場に頭を抱えて座り込んだ。


（何なの意味わかんない、言えない、知らない、違うこんなの）


混濁した頭はしかし、彼の人の事しか考えてくれなくて困る。
よく似た色の髪が視界に入り、慌てて顔を上げるとそれは自分のそれであった。


（なんで、ほんとに、意味わかんない、そんなんじゃないし）


ぎゅ、と瞼を閉じると、静寂の中に自分の呼吸が大きく響き、動悸が未だ激しいのを感じる。
その中に聞こえた、ブーツの音。
益々瞼を強く閉じ、頭を抱えていた両手で耳を塞いだ。


（やめて来ないで意味わかんない知らない言えない来ないでお願い）


「・・アイス・・・？」


ああ、

顔の熱が冷めてくれない


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下の追記であんな事言っておいて