それはあまりに幸せすぎて

北欧の練習２

「フィンも出て行ったど」
「・・・・」


長い切り傷のできた腕に、包帯を巻きながら呟いた。
腕を差し出したまま、デンマークは不機嫌に頷く。
ノルウェーが此処へ来た時は、丁度フィンランドが曖昧な笑みを浮かべ走って行くところであった。
家に入ってみれば嵐に遭ったかの如き有様で、滅多に表情を動かさない彼さえ、驚愕に目を開いたのは先程。


「・・・おめぇは・・」


黙って救急箱を片付けていると、デンマークが不意に呟いた。
こんな沈黙の中でなければ、聞き取れない様な声である。


「おめぇは、出て行かねぇのけ」
「・・・・」


俯いた彼の表情は見えない。
ノルウェーは暫く考えた末に、「なして」と一言だけ問うた。


「おめぇも、嫌じゃねぇんだか、・・此処にいるの」
「・・・」


けして自分は言葉が上手くない事を、ノルウェー自身理解していた。
それどころか今、彼を励ましたいのか、放っておけばいいのか、それすらわからない。
けれど。


「あほけ」
「・・・あ？」


溜息混じりの声に、デンマークが驚いて顔を上げた。


「出て行きてと思っじょったら、フィンとスーと逃げるに決まってっぺ」


それでも自分は此処に来た、
出て行きたいなどと、誰が思っただろうか


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

難しいいいいいい！！！！
ちょ、限界＞＜
デンに喋らせないとこいつら静かすぎる！
デンマークはフィンとスーが出てったことに落ち込んでて、それとなく自分の行動も反省してるので、ノルウェーはデンのそういう優しいとこ知ってるから残ったんだよ！みたいに書きたかった、です
で、デンが調子のってノルを子分認定するんですねわかります
ノルはアイスみたく、スーさんのこと「スヴィー」って呼ぶのかな
スヴィーってかわいいよね。かわいい。アイスかわいいノルかわいい。