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あ、明日画用紙も買わなきゃっ
とゆうか冬季講習より時間が短いのはなんでー><
遅筆だから7時間じゃデッサン完成できない予感がびんびんするんだぜ
とりあえずは明日と明後日の2日間、あと4月1日と2日は静物デッサン^^
わくわく!
昔わくわくさんってテレビ番組あったよね!今もあるのかな!
あれ好きだった^^
一週間に一度、彼は自分と帰る事を、何かと理由をつけて断った。
まあいろいろあるのだろうと、とくに気にせずに過ごしていた。
その一週間に一度と言うのが、毎週水曜日であると気づいたのは数週間が経ってから。
そして毎週水曜日、彼がどこへ行くのかを知ったのは、さらにその数週間後。
放課後の、誰もいない美術室に彼を見つけたその日。
「あー・・」
「アントーニョ?どうしたよ」
「あかん、美術室に筆箱忘れてしもたわー」
「あらら、今取りに行ったら?」
「んー、まぁええわ。今日は帰り一人やし。掃除終わってから取りに行くで」
二人にはそう言って、掃除を終わらせて、学校の最上階へ向かった。
特別教室の並ぶ最上階には誰もおらず、ひっそりとした廊下には、傾きかけた日の光だけが差し込んでいる。
(あれ・・・なんやこれ・・・歌?誰の?)
誰もいないと思ったのだが、どこかの教室から微かに人の、それも歌う声が聞こえていた。
(誰やろ、合唱部なんかあらへんし。・・んーでも、めっちゃ綺麗な声やなぁ・・・)
中性的な歌声。
しかし聞こえてくるのは音楽室ではなく。
(って、ここから聞こえてくるんかいな!)
微かに開いたままになっている美術室の扉。
中から、独特の油絵の具の香りがするのと同時に、先程から聞き惚れている歌声が漏れていた。
(・・・ていうか、この声もしかして)
扉についている窓からそっと覗き込むと、予想通り、しかし意外にも、彼がいる。
(やっぱりロヴィやん。え、てかなんで?)
明るい茶髪が、窓から吹き込む風に遊ぶ様に揺れている後ろ姿は、間違えようもなく。
今教室に入ったら、歌は止まってしまうのだろう
そう思えば、どうしてもドアノブを引くことができない。
筆箱は後でいいかとさっぱり諦めて、しばらくはそこで彼を様子を伺う。
(なんやこれ、ストーカーみたいやなぁ・・いやいやちゃうて。そんなんじゃ・・・お?)
細身な後ろ姿、その片腕が動き始めた事に気づく。
(あ、 絵、描いて)
片腕に持っているのは恐らくスケッチブックか何か、その類のもの。
空いた片手は鉛筆を持ち、描いているのは窓の外の風景だろうか。
段々と歌声が静かになり、やがて止まっても、手だけは変わらず動き続けた。
(いつぶりやろ、ロヴィが絵描いてるとこ見るの。なんや、止めてしもたと思っとたわ・・・やっぱり好きなんやろなぁ・・・あんな集中してんの、高校で初めて見たで)
結局何も言えず、筆箱もそのままに帰ってきてしまった。
水曜日が、美術部の活動がない日であるとようやく気づいたのは、家のベッドで。
(フェリちゃんにもあの事言っとらんのやろなぁ・・・て、そりゃそうやん、ロヴィが絵やめたんの、フェリちゃんがおったからやったし・・・あーでも勿体ないなぁ・・・フェリちゃんが上手すぎるだけで、ロヴィかて絵上手いやんかー。やめんでほしかったわぁ・・・てそんなん俺が考えとったってどうにもならんのかなぁ)
ごろり、ごろり、寝返りの度に後ろ姿がちらつく。
部活に入らず、それでもわざわざ絵を描きに行くのはやっぱり、好きだから。
しかも、それを隠してまで。
(やっぱり悔しいんかなぁ・・・俺は好きやったのになぁ・・・ロヴィの絵)
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学ヘタネタ