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あらあらそこのお嬢さん、どこへおでかけ? 【imaged by * MARIA(http://www.yel.mnet.ne.jp/~ssskkk77/INDEX.html ) 】
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社会が果てしない気がしてきた(今更

絵も好きですが、文章もかなり好きらしいと気付い、た
急に書きたくなることってあるよね・・!


左足が酷く痛む

否、痛むべき左足など、既にその存在はほぼ無いに等しかった。
重い痛みだとか、鋭い痛みだとか、そんなモノではない。
唯々、燃える様に熱く、痛いだけだった。
乱れる呼吸が乾いた音を漏らす。痛みに歯を食いしばるが、まるで意味を持たない。
部屋に響く呼吸の音が苦しく、同時に例えきれない絶望と、虚無感が襲った。

 一人、いない

錬成陣の上には、見るにも耐えない禍々しい姿。
母親などとは掛け離れた、禁忌のモノ。
人体錬成が禁忌だと言われる理由が、こうも酷い物だとは想像もしなかった。

最早人体では無い其れは別とし、部屋で呼吸をしているのは自分のみ。
一人、いない。
左足の痛みは尚も酷く、血は止め処なく流れ続けた。

「・・っ」

信じられない程の痛みの中、必死に腕と右足で這い蹲る。
自分の隣に、確かに居たはずの弟の姿はない。

「持って、行かれた・・!」

禁忌の代償
自身の左足が無くなった。
弟は居ない。

人体錬成の失敗は明か。
それによって左足が奪われたのだとすれば、おそらく弟は身体全てを奪われている。

ああ、ああ、ああ

最早左足よりも痛む心臓、痛みからとは別の呼吸の乱れ
(俺が、俺が母さんを錬成しようなんて、言ったから)
母親どころか、弟までをも失った絶望。

「・・・くそっ」

(誰が持って行かせるか)
とうに死んだ母親を蘇らせようなど、もう思わない。
せめて弟は。
せめて、弟の魂だけは。


「・・・右腕、くれてやるよっ・・!」

だから、




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この兄弟、何が好きかって、エドが右腕犠牲にしてアルの魂取り戻したところだよね
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