あらあらそこのお嬢さん、どこへおでかけ?
【imaged by * MARIA(http://www.yel.mnet.ne.jp/~ssskkk77/INDEX.html
) 】
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学生スクの連載がやりたいと言っておきながら
ラビの連載もすこし考えながら
優先されたのは雲雀さんの連載でした。
受験終わらせてから始めたいよ
今回は明るいヒロインじゃない感じのがいいな。
ラビの連載もすこし考えながら
優先されたのは雲雀さんの連載でした。
受験終わらせてから始めたいよ
今回は明るいヒロインじゃない感じのがいいな。
「僕の前で群れるなんて事、・・・二度としないでね」
鈍い音を立てて地に崩れ落ちた人物などには目もくれず、背を向けて其の場を立ち去る。
後の処理は風紀委員にでもやらせればいいだろう。
気が向けば別の場所へ運んでやる事もあるのだが、今はそこまでしてやる気など起きはしない。
愛用の武器をしまい込み、残った仕事を片づけに応接室へと向かった。
「よう、恭弥」
「また来たの。マフィアも随分暇らしいね」
「おいおい、その言い方はないだろ?」
眩しいばかりの金髪を揺らして無遠慮に入ってきた彼は、当然の様にソファへと座った。
来たのなら丁度良い、草食動物では物足りなさが残っていたところだ。
そう思い立ち上がろうとすると、彼は慌てた様に「待てって、」と両手を挙げる。
「今日はお前とやり合う為に来たんじゃねぇの」
「じゃあ出て行ってよ、邪魔だから」
「用があって来たんだよ、出て行くわけにも行かねぇだろ」
「だったら早く用済ませて」
僅かに顔を歪ませて、けれどいつもの事だと思ったのだろう、すぐに表情を戻すと、彼は扉へ向かって声を掛けた。
「ちょっと、勝手に応接室に人入れないで」
「俺の部下くらいいいだろ?」
「・・・部下、?」
部下だからと言って許すわけでもないが、扉を開けて入ってきたその人物に興味が持って行かれる。
「それが?」
「おい、“それ”なんて言うな」
彼は窘める様にそう言い、黙ったままの少女に対して微笑みを向ける。(「こいつ、いつもこうなんだ」)
そう、少女。
自分とそう年齢が変わらないであろう彼女は、黒い瞳を真っ直ぐにこちらへと向けていた。
「・・・あなたの隠し子か何か?」
「普通に考えてそれはないだろ。面白い事言うな、恭弥」
「誰。ていうか、何で並中の制服来てるの」
「零崎弥生。俺、しばらく日本に来れねぇからさ、その間にお前の面倒見させようかと思って」
「・・・面倒?」
「あ、悪ぃ、ちょっと言い方悪かったな。お前の戦闘相手になるんじゃねぇかと思ったんだ」
面倒を見させる、だなんて。女の戦闘相手なんて張り合いがない。
この男は僕の事をわかっているのかわかっていないのか、。
自分よりも大きな相手と戦うから楽しいのじゃないか。
「もう一つの質問にも答えてよ。何で制服来てるの」
「そりゃ、此処に通うからな。言ったろ?お前の面倒・・・戦闘相手だって」
「わけわかんない。戦闘相手になるだけなら此処に通う必要ないでしょ」
「いや、少し常識も学んでもらおうと。もう入学手続きも終わったしな」
「・・・聞いてないよ、そんな話」
「ははっ、たった今終わったところだから」
「 ふざけないで 」
常識を学ぶ?僕が。入学手続きは済ませたと彼は言う。
そんなものを、そんな人物を僕が認めるとでも思っているのか。
仮に、変わらず黙ったままの少女が此処に通うとして、何を彼女から学べと。
沸々と苛立ちがわきあがり、怒りはトンファーへと手を向かわせる。
しかし彼は、驚いた表情どころか、攻撃を避けようともしない。
部屋に響き渡るのは、トンファーが鞭に絡め取られる音ではなく、金属同士のぶつかる高音だった。
「・・・ちょっと」
「ボスに手を出すのはご遠慮下さい。今から貴方の相手は私です」
「邪魔だよ。それとも君も咬み殺されたいの」
「まさか。私は貴方の戦闘相手ですよ。そんな簡単にはやられません」
細い腕に握られたナイフが忌々しい。
僕と彼との間に、突然湧いたかの様に現れた彼女は、極冷静に話し続ける。
初めて耳にするその声は、思いの外強く、しっかりとしたものだった。
「お前の言うところの“草食動物”よりは・・・強いと思うぜ?」
「・・・どうかな」
「そんな事言って。期待してんだろ?」
「黙りなよ」
「・・・まぁ、大丈夫そうだな。かわいい部下なんだ、あんまり顔を傷付けるんじゃねぇぞ」
「いつかのあなたの顔みたいに?」
「たく、顔ばっか狙ってきやがって。・・・・いいか、恭弥」
そこまで言うと彼は、少女の肩に手を置いてこちらに寄り、僕の腕をつかんで耳元に口を寄せた。
低い声で囁く様に、理由など無駄な事は言わずに、唯一言呟く。
「弥生を女だなんだと言って馬鹿にするなよ」
な、と人懐こい笑みを浮かべてそう言い、腕から手を離す。
そんな彼に、彼女は微かに不安そうに呟いた。
「ボス、」
「大丈夫だ、まだ少し時間があるからな。とりあえず挨拶は済んだし・・・ツナんとこにも行くか」
「・・・ちょっと待ってよ。あの赤ん坊の家に行くつもり?」
「おう、喜んで弥生を住まわせてくれるそうだ。当然挨拶に行かねぇとな」
「呆れた」
死ねばいいのに。
少女と共に出て行く彼の背にそう言うと、笑ってあしらわれただけだった。
鈍い音を立てて地に崩れ落ちた人物などには目もくれず、背を向けて其の場を立ち去る。
後の処理は風紀委員にでもやらせればいいだろう。
気が向けば別の場所へ運んでやる事もあるのだが、今はそこまでしてやる気など起きはしない。
愛用の武器をしまい込み、残った仕事を片づけに応接室へと向かった。
「よう、恭弥」
「また来たの。マフィアも随分暇らしいね」
「おいおい、その言い方はないだろ?」
眩しいばかりの金髪を揺らして無遠慮に入ってきた彼は、当然の様にソファへと座った。
来たのなら丁度良い、草食動物では物足りなさが残っていたところだ。
そう思い立ち上がろうとすると、彼は慌てた様に「待てって、」と両手を挙げる。
「今日はお前とやり合う為に来たんじゃねぇの」
「じゃあ出て行ってよ、邪魔だから」
「用があって来たんだよ、出て行くわけにも行かねぇだろ」
「だったら早く用済ませて」
僅かに顔を歪ませて、けれどいつもの事だと思ったのだろう、すぐに表情を戻すと、彼は扉へ向かって声を掛けた。
「ちょっと、勝手に応接室に人入れないで」
「俺の部下くらいいいだろ?」
「・・・部下、?」
部下だからと言って許すわけでもないが、扉を開けて入ってきたその人物に興味が持って行かれる。
「それが?」
「おい、“それ”なんて言うな」
彼は窘める様にそう言い、黙ったままの少女に対して微笑みを向ける。(「こいつ、いつもこうなんだ」)
そう、少女。
自分とそう年齢が変わらないであろう彼女は、黒い瞳を真っ直ぐにこちらへと向けていた。
「・・・あなたの隠し子か何か?」
「普通に考えてそれはないだろ。面白い事言うな、恭弥」
「誰。ていうか、何で並中の制服来てるの」
「零崎弥生。俺、しばらく日本に来れねぇからさ、その間にお前の面倒見させようかと思って」
「・・・面倒?」
「あ、悪ぃ、ちょっと言い方悪かったな。お前の戦闘相手になるんじゃねぇかと思ったんだ」
面倒を見させる、だなんて。女の戦闘相手なんて張り合いがない。
この男は僕の事をわかっているのかわかっていないのか、。
自分よりも大きな相手と戦うから楽しいのじゃないか。
「もう一つの質問にも答えてよ。何で制服来てるの」
「そりゃ、此処に通うからな。言ったろ?お前の面倒・・・戦闘相手だって」
「わけわかんない。戦闘相手になるだけなら此処に通う必要ないでしょ」
「いや、少し常識も学んでもらおうと。もう入学手続きも終わったしな」
「・・・聞いてないよ、そんな話」
「ははっ、たった今終わったところだから」
「 ふざけないで 」
常識を学ぶ?僕が。入学手続きは済ませたと彼は言う。
そんなものを、そんな人物を僕が認めるとでも思っているのか。
仮に、変わらず黙ったままの少女が此処に通うとして、何を彼女から学べと。
沸々と苛立ちがわきあがり、怒りはトンファーへと手を向かわせる。
しかし彼は、驚いた表情どころか、攻撃を避けようともしない。
部屋に響き渡るのは、トンファーが鞭に絡め取られる音ではなく、金属同士のぶつかる高音だった。
「・・・ちょっと」
「ボスに手を出すのはご遠慮下さい。今から貴方の相手は私です」
「邪魔だよ。それとも君も咬み殺されたいの」
「まさか。私は貴方の戦闘相手ですよ。そんな簡単にはやられません」
細い腕に握られたナイフが忌々しい。
僕と彼との間に、突然湧いたかの様に現れた彼女は、極冷静に話し続ける。
初めて耳にするその声は、思いの外強く、しっかりとしたものだった。
「お前の言うところの“草食動物”よりは・・・強いと思うぜ?」
「・・・どうかな」
「そんな事言って。期待してんだろ?」
「黙りなよ」
「・・・まぁ、大丈夫そうだな。かわいい部下なんだ、あんまり顔を傷付けるんじゃねぇぞ」
「いつかのあなたの顔みたいに?」
「たく、顔ばっか狙ってきやがって。・・・・いいか、恭弥」
そこまで言うと彼は、少女の肩に手を置いてこちらに寄り、僕の腕をつかんで耳元に口を寄せた。
低い声で囁く様に、理由など無駄な事は言わずに、唯一言呟く。
「弥生を女だなんだと言って馬鹿にするなよ」
な、と人懐こい笑みを浮かべてそう言い、腕から手を離す。
そんな彼に、彼女は微かに不安そうに呟いた。
「ボス、」
「大丈夫だ、まだ少し時間があるからな。とりあえず挨拶は済んだし・・・ツナんとこにも行くか」
「・・・ちょっと待ってよ。あの赤ん坊の家に行くつもり?」
「おう、喜んで弥生を住まわせてくれるそうだ。当然挨拶に行かねぇとな」
「呆れた」
死ねばいいのに。
少女と共に出て行く彼の背にそう言うと、笑ってあしらわれただけだった。
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